巨峯のお土産配り

旅行の出発日は私も友人も、新しく買った服を着て旅行先が変わったのと、初めての葡萄狩りと言う事もあり何もかもが目新しくて、私とその友人2人は特に朝が弱くて会社に着くのがぎりぎりで、走ってる事が多くて、守衛のおじさんが立っている時は、気を利かしてくれてタイムカードを代わりに押してくれる事も、たびたびありました。



そんな朝の弱い2人ですが！旅行となると気持ちがハッスルして朝早くに新大阪の駅に到着してて、「○○君と○○君は旅行では随分朝早いねーって」ちくちく言われても心はもう早く現地に着いて、本社勤務の同期入社の友人達と現地で合流する楽しい事ばかりで、2人ともテンションが上がってて、課長の言葉も今の2人には堪えてなくてそんな調子で、葡萄狩りをして帰りの新幹線の中では2人ともずーっと無言で、どうやって巨峯の化粧箱を持って帰ろうかとか？
家に帰ったら、親にどうやって説明しようかとか？


あれこれ思い悩み、新大阪の駅が近付くとますます不安になり先輩が他の友人達に頼んでくれて、皆で分担して持ってもらい友人は先輩にタクシーの、トランクに買った巨峯の化粧箱を入れて自宅までタクシーを止めてもらい、先輩と一緒に自宅まで運んだそうです！

私はかなり大きい鞄を用意してたのでかなり大きいボストンなのにチャックが閉まらなくて、そのまま引きずる用にして、何とか自宅に辿りつくと父親が私の帰りを待つてたのか、いきなりお土産何買ってきたと聞かれ巨峯早く鞄から出さないと傷むと言われ、１個出し又１個出ししてるとえーっとこんなにたくさん買ったのかって、びっくりしてたが丁度田舎の実家に帰省するらしくて、とても上機嫌で兄弟も来るので、手土産が出来たととても喜んで田舎に帰省したので、怒られずにすんだのですが！


家族で食べるのはまだまだ多すぎて、母親が近所の人全員に配ってもらい、巨峯の化粧箱がやっとなくなりましたが！
母親からは、叱られるし次の給料日まで、会社の別の友人達とのお茶も飲みに行けない、ただただまつすぐに仕事が終わると家に帰るだけの、何も買えないその友人と私は哀れな1カ月を送るはめになりました。



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